2012年05月23日

長野市へ

5月19日(土)
朝4時半に起きて、5時に家を出る。調布から中央高速に乗り、一路信州へ。さすがにGW後の道路は空いていて、さしたる渋滞にも当たらず7時前に八ヶ岳SAに到着した。そこでK1Rと蕎麦を食うが、ちょっと奮発して舞茸天麩羅を付けてしまった。8時近くまでのんびりする。その後、諏訪南インターで降りて20号をしばらく行き、やがて諏訪大社上社に参拝する。8時過ぎということで、宮司や巫女が総出で境内を掃除していた。K1Rは彼の好きな温泉の手水で何度も何度も手を洗っていた。その後、通りに出て諏訪博物館の前で足湯を楽しんだ。地元の老女が数名集まっていたが、「最初のおばあさんがひどい外反母趾だった。何か外部の人間には分からない苦労があるんだろう」とはピキコの観察。

その後、諏訪湖畔に移動する。諏訪の町は郊外型チェーン店が揃っていてけっこう暮らしやすそうに見えた。ほどなく諏訪湖の南側に出る。好転に恵まれ、釣り人やジョギングの人がたくさん出ていた。最初の目的地の地元のスポーツ施設すわっこランドの開館まで時間があるので、しばし湖畔を散歩した。

やがて施設が開き、受付を済ませる。実は昨日水泳の個人レッスンに俺とK1Rで申し込んでいたのであった。着替えを済ませ、30少し前くらいのU先生というインストラクターに2人であれこれ教わる。まずはK1Rが教わったが、休憩もせずに一所懸命練習して、終盤はそれなりの格好になっていた。俺はといえば、手での水の掻き方、足を大きく使うこと、息継ぎは顔をやや後ろに向けることなど、40年近く染み付いている悪い癖を何度も指導された。規定の30分はあっという間に過ぎ、残念ながらK1Rはかなり改善が見られたが、俺はいくつか知識が増えたのみでレッスンは終わった。まあ専門家に個別に指導してもらったことは俺は生まれて初めてなんで、これはこれでよかったとは思う。時すでに遅しかもしれんが。

もう少し復習して、次に温泉に入る。あまり広くもないが悪くない温泉だ。もしプログラマーとして、あるいは投資家としてある程度の技量を身につけたら、こういう地方都市でちんたら暮らすのもありかなとは思う。まあ冬の厳しさを思うと、手放しでは喜べないが。温泉を出て3人で施設内のカフェで昼飯を食う。俺は地元の名物ミソ天丼と山菜蕎麦のセット、ピキコは和風ハンバーグ、K1Rは醤油ラーメンと半チャーハンを食う。途中、隣りの席の老婆2人の料理をカウンターからテーブルに運ぶのをやってあげたら、美味そうなチョコ菓子をいくつもくれた。あとでよく見たら、賞味期限を2ヶ月以上過ぎていたが、まあ菓子なんで気にせずに食べた。その後マシントレーニングのところにいた水泳インストラクターに礼を言って施設を出る。彼は丁寧な手書きで水泳技術を身につけるためのアドバイス集をくれた。K1Rにくれたと思っていたが、内容を見るとどうも大半は俺のために作ってくれたようだった。短い時間だが、大変ありがたい出会いであった。

その後、上諏訪温泉をかすめて岡谷に入り、諏訪大社の春社に参拝する。疲れてK1Rが寝ていたのでピキコと彼は車で待ち、俺だけ5分くらいで急いで参拝を済ませた。その後、長野道に入り、1時間弱くらいで岡谷から峠を抜け、長野市に移動する。ホテルに入る前に善光寺に参拝する。駐車場の位置が分からず困ったが、よく見ると善光寺の東側の東山魁夷美術館と城山公園の界隈に地元ナンバーの車が豪快に路駐している。土地のある地方都市ならではの光景である。うれしくなってその端っこにうちの車も停め、善光寺を観光してきた。さすがにGW後の給料日前の週末だけあって、それなりに人出はあったが、行列するほどの混雑ではなかった。

参拝を済ませて4時に長野駅に近いナガノアベニューというホテルにチェックインした。安いビジネスホテルなんであまり期待していなかったが、和風のファミリールームというのにK1Rもピキコも大喜びしていた。従業員の雰囲気もよく、値段のわりには良いホテルだと思う。K1Rは駅前の東急デパートにあるウルトラマンショップを楽しみにしており、休憩もせずに出かけた。ピキコもショッピングをしたいようでなんだかんだと下調べをしていた。ところが単にキャラクターショップの一部に申し訳程度にウルトラマン人形やグッズが置いてあるだけでK1Rはがっかり。「これだけかよ・・・」と何度か呟いて意気消沈していた。仕方なく玩具売り場に移動すると、そこにはウルトラ戦士やら怪獣の人形がたっぷり置いてあり、彼はうれしそうに品定めし、玄人好みなことにゾフィーの人形を選び出した。その後駅前の本屋であれこれ見る。平安堂という本屋はわりと品揃えが立派であった。夜はなぜかピキコが腹を壊して外出できなかったため、東急デパート地下の弁当で済ませる。

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5月20日(日)
前日9時過ぎに寝たので、翌日は6時過ぎに目が覚める。K1Rは朝バトルスピリッツのアニメを見ようとするが、7時に食券をもって朝食バイキングに行く。農業王国長野県らしく、野菜が豊富でどれもこれも美味かった。とはいえ、なぜかみな小食で、一人で多品種大量に食っているのは俺だけだった。

荷物をまとめてチェックアウトし、戸隠高原に向かう。淺川街道という山道を通り、ループ橋を通って、山中に入る。けっこう山の中に入ったのに村落があり、人が住んでいるのには驚いた。人はどこにでもいるもんだ。その奥には別荘地のようなエリアもあった。夏は気持ちいいだろうが、交通の便は不便だし、冬は豪雪でメンテナンスも大変そうだし、やっぱ住むなら温暖なエリアかなあ、とは思った。

やがて戸隠高原の蕎麦博物館の脇を抜け、戸隠神社の中社に到着した。自然の多い美しい場所であった。徒歩で奥社に行こうとしたが、ピキコとK1Rに猛反対された。特に車で行くのかというと、K1Rにぴたっと抱きつかれて、何とも妙な表情で俺の目をじっと見るのには参った。結局車で奥社入口の駐車場に行った。車でいっぱいだったが、幸い何台かは空きスペースがあり、準備は整った。やがて整備された産道を進んでいったが、いきなり脇の湿原のようなところにミズバショウがたくさん咲いていて、それだけでも来た甲斐があったというものだ。

ハイシーズンだと行列もできるくらいらしいが、人出は多いものの幸いスムーズに移動できて、1時間弱で中腹の九頭竜神社と戸隠神社奥社に参拝できた。帰りにK1Rがここもちゃんと拝まないと駄目だぞ、というので産道脇の小さな社に参拝したが、何と隣りの飯綱山の飯綱大明神であった。ピキコが「オラはこんな険しい山道はもう二度と登られねえ。これが最初で最後の機会だ」とかヘタレなことを何度も言うので、ちょっとならず腹が立った。そのくせ愚息には詰まらんことで𠮟り付けるのが何ともアホくさい。

戻ると11時半だったので、産道入口にある「なおすけ」という蕎麦屋で昼食にした。漬物や煮物を出してくれたり、うまい戸隠蕎麦に舌鼓を打った。ゆるゆると鏡池に移動して、水面に映る戸隠山を撮影したりしたが、よく見ると川をせきとめたダムのようで、ちょっと意外な気がした。

帰る前に山道を(いちおう県道らしいが)抜けてピキコのリクエストで鬼無里という山中の里に行き、いろは堂という有名なおやきの店に行った。たしかにホクホクした美味いおやきであった。店内で1つずつ食い、持ち帰りも買った。店内の分にひとつオマケしてくれて喜んでいたが、家に帰って確かめると持ち帰り分がひとつ抜けていて差し引きゼロだった。ちょっと面白くて笑った。帰りは生まれて初めて、上越道→関越道で帰って来た。鶴ヶ島付近で渋滞に遭って参った。まあ諏訪や安曇野、松本などに比べると遠くてなかなか行きにくいが、気持ちのいい場所であった。
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2011年11月25日

愚息との連弾

勤労感謝の日にK1Rのピアノの発表会があった。昨年に引き続き、「ぜひK1Rくんのおとうさんもどうぞ」などといわれ、無手勝流の雑なピアノで愚息の伴奏をし、親子連弾という企画モノに参加することになった。高校生の頃は洋の東西を問わずポップス、フォーク、ロック、エスニックなどをひたすらピアノで練習しており、音楽理論、特にコード理論は一通りマスターしたが、残念ながら正式に習ったわけでなく、いちおうメロディを引き立てるように気を使いつつ右手で和声、左手でベース、時折テンションを加える程度で上達は止まっている。

ということで帰宅の遅い(といっても重厚長大日系企業から比べれば遥かに早いが)平日はあきらめ、土日はあまり乗り気でないK1Rを従えて何度か練習していた。しかし八分音符のパッセージですっかり戦意を喪失し、また休符でうまく間の入れられない(まさに「間抜け」の語源に忠実だ)彼と合わせるのも一苦労で難儀していた。

当日はそもそも人前で演奏するのが好きなのと、イタリアの名機「ファツィオリ」というピアノが弾けるのが楽しみで俺だけワクワクしていた。息子はやや元気なく見えたが、母によるとけっこう緊張していると漏らしていたらしい。まずは息子一人での演奏が始まったが、果たして途中でちょっと突っかえて1秒くらいの空白ができてしまった。ただし気を取り直して切りのいいところからリカバーしていたのはまあ彼にしては上出来であろう。

いよいよ中休みを挟んで俺とK1Rの弾く「となりのトトロ」主題歌が始まった。K1Rはやはり本番になっても八分音符の少し音の詰まったフレーズでもたつき(ここで十六分の一くらいリズムが後ろにズレる)、対照的に八分音符の休符で休まず、一小節が四拍でなく三・七拍くらいに縮まったりする。あとでピキコが撮影したビデオを見直してみると、いちおう彼のズレに合わせ、俺も何とか伴奏をあまり不自然には聴こえないくらいのレベルで前後に調整していたので、まあそんなにひどい演奏ではなかったと思っているが、所詮はバカ親の欲目か。まあイタリア製のピアノは家のYAMAHA AWM2サンプリング音源の電子ピアノとはさすが段違いの響きで鳴ってくれた。唯一、姉妹連弾と母子連弾はあったが、男同士の連弾は珍しいということで、動物園のパンダと同じレベルでの盛大な拍手はいただけた。

それにしても不器用な彼に演奏会のために2曲練習させるのはタフなので、来年からは一曲でいいかなあ。それに彼も毎日厭々曲を3回とか5回とか繰り返して弾いていたが、まさに雑に中身のない練習をノルマとしてこなし、何の身にもなっていないのは明白だ。それでも左右の手がうまく使えないのを左右で一音ずつ鳴らさせ、また俺が左右の人差し指で押すべき鍵盤を示しながら始めたことを思えば、よくぞここまで来たというべきか・・・。美人のピアノ講師からは来年もぜひ、とか言っていただいたが、やはり今取り組んでいるジャズギターに専念することとした。
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2011年11月15日

授業参観

土曜日は世田谷区の登校日で、朝から学校に見に行ってきた。1時間目は算数の時間だが、K1Rは選抜組のため残念ながらランチルームでテーブルをコの字に並べたところで勉強していた。俺の姿を見ると少し笑みを見せた。しかしさすがに各クラスから下位3〜4名を選抜したアホ揃い、海の生物のカードをグラフのように並べて数の大小を聞いているのだが、それぞれが超主観的な意見を述べるので、いつの間にか論点が数の大小から自分の好きな海の生物に変わっている。また筆箱で遊んで先生に筆箱を取られる女の子、回答しているうちにエキサイトして立ち上がって走り出すADHDの気のある子などさまざまだ。一度あくびをした以外はおとなしく座り、やや気配を殺しつつ積極的に挙手もしないK1Rがまともに見えるから不思議だ。

そのうち空手教室で一緒のAさん一家がやってきた。顔を見合わせて父親同士挨拶したが、お互いにちょっと気まずそうな顔はした。しかし、Aさん一家は娘の勉強より髪型が気になるようで、授業中の娘に近づき、ちょっとアイドル顔の彼女の髪を梳いたりしていて、何だか眩暈がしたが、愚息(文字通り愚息なのが情けない)の低い学力にやきもきしている自分がアホらしく見えた。

その後、体育館に移動し、子供たちの図工の作品を見た。K1Rも派手ではないが、いちおうそれなりのものを作っていたのには感心した。昨年の何もできない白痴ぶりから思えば、それなりの成長はしている。まあ他の子供から比べると牛歩戦術なのだが。

最後は屋上に移動して、シャボン玉を飛ばして遊んだ。何だか幼稚園とどこが違うのかと思ったが、彼はそれなりに楽しそうに弾けて遊んでいたのはまあよかった。午後にはスポーツ教室の振り替えレッスンもあり、彼は最下位チームながら一所懸命練習に取り組み(実際、空手では彼の方が俺より足は上がる)、終盤では全員の前で他の最下位チームの子より率先して「俺がやります」と先に演技して拍手喝采を浴び、満足そうであった。
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